今日の原油は

9月12日の記事
原油市場
 先週末のNY原油は、米国株安やオイルリグ数の増加などに圧迫されて大幅下落となりました。ボストン連銀のローゼングレン総裁は、「利上げを長く待ち過ぎれば米経済が過熱する恐れがあり、金融安定をリスクにさらしかねない。」と述べ、利上げ観測が高まった模様。FF金利による利上げ確率は、9月が30%、12月までが58%となりました。ベーカーヒューズから先週末に発表された米オイルリグ数は、前週比7基増の414基となり、3か月半で31%の増加となりました。本日9時半時点の東京原油は、1010円安付近で推移。
先週8日に発表されたEIA週間石油在庫統計では、ハリケーンの影響で米原油在庫が1450万バレル減となり、1999年以降で最大の減少となりました。それを受けて8日のNY原油が47.7ドル付近まで上昇しました。しかし、翌9日には、「ハリケーンの影響は一時的」との見方が広がりました。ハリケーン「ハーマイン」の影響で米国の原油生産と原油輸入に支障が生じたことで大幅な在庫切り崩しとなりました。しかし、その反動で今週発表されるEIA週間石油在庫統計では、米国の原油生産と原油輸入が増加するという見方もあるようです。
CFTCから先週末に発表されたNY原油におけるファンドの買い越し枚数は、前週比5万5493枚減の28万5795枚となりました。NY原油におけるファンドの買い越し枚数は、8月23日時点で35万3744枚まで増加して過去最高を記録しましたが、その後は、2週連続で減少となっております。しばらくは、膨らみ過ぎたファンドの買い越し枚数の玉整理が予想されます。